胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜に炎症を起こした状態です。本来、食道と胃の境目にある筋肉(下部食道括約筋)が胃酸の逆流を防いでいますが、この働きが低下することで発症します。
胃カメラ検査でわかる病気
胃カメラ検査でわかる病気

胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜に炎症を起こした状態です。本来、食道と胃の境目にある筋肉(下部食道括約筋)が胃酸の逆流を防いでいますが、この働きが低下することで発症します。
胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬など)による薬物療法が中心です。あわせて食生活・生活習慣の改善を行います。症状が繰り返す場合は、定期的な胃カメラでの経過観察が重要です。
逆流性食道炎が長期間続いた結果、食道の粘膜が胃の粘膜に似た組織に置き換わった状態です。それ自体はがんではありませんが、食道がんに進展するリスクがあるため、定期的な観察が必要です。
自覚症状がほとんどなく、胃カメラ検査で偶然発見されることが多いです。
胸やけや呑酸をともなう場合もあります。
確立した根治療法はなく、胃酸を抑える薬で逆流をコントロールしながら、定期的な胃カメラ検査で経過を観察します。がん化が疑われる場合は内視鏡的切除や手術を検討します。
カンジダというカビの一種が食道の粘膜に感染し、炎症を起こした状態です。健康な方にはほとんど起こりませんが、免疫力が低下している場合や、ステロイド・抗生物質を長期使用している方に見られることがあります。
※軽症では無症状のこともあります。
抗真菌薬(フルコナゾールなど)の内服が有効です。背景にある免疫低下の原因に対処することも重要です。
食道にできる腫瘍の総称です。悪性のもの(食道がん)と良性のもの(乳頭腫・粘膜下腫瘍など)があります。食道がんは進行が早く、早期発見が予後を大きく左右します。
初期はほぼ無症状です。
進行すると以下のような症状が現れます。
早期であれば内視鏡的切除(ESD)が可能です。進行度に応じて手術・放射線・化学療法を組み合わせて治療します。
胃の粘膜に長期間にわたって炎症が続いている状態です。炎症が慢性化すると粘膜が薄くなる「萎縮性胃炎」へと進行し、胃がんのリスクが高まります。
※自覚症状がほとんどない場合もあります。
ピロリ菌が陽性の場合は除菌治療を行います。症状に応じて胃酸を抑える薬や粘膜を保護する薬を使用します。
除菌後も定期的な胃カメラによる経過観察が重要です。
胃の粘膜の一部がイボ状に盛り上がってできたものです。多くは良性ですが、種類によってはがん化するリスクがあります。胃カメラ検査で偶然見つかることがほとんどです。
ほとんどの場合、自覚症状はありません。
大きくなると胃の不快感や出血をともなうことがあります。
小さく良性のポリープは経過観察が基本です。
がん化のリスクがある腺腫性ポリープや、大きいポリープは内視鏡的切除の対象になります。
胃や十二指腸の粘膜が深く傷つき、ただれた状態です。胃酸によって粘膜が溶けてしまうイメージで、潰瘍が血管に達すると出血することがあります。
胃酸を抑える薬(プロトンポンプ阻害薬)による薬物療法が基本です。ピロリ菌陽性の場合は除菌治療を行います。出血している場合は、胃カメラによる内視鏡的止血処置を行います。
胃にできる腫瘍の総称で、良性のものと悪性のものがあります。良性腫瘍には粘膜下腫瘍(GISTなど)があり、胃の粘膜の下に発生します。自覚症状に乏しく、胃カメラで偶然発見されることが多いです。
多くは無症状です。
腫瘍が大きくなると以下のような症状が現れることがあります。
※はっきりした原因が特定できないものも多くあります。
良性で小さいものは定期的な胃カメラで経過観察します。悪性が疑われる場合や一定以上の大きさのものは、内視鏡的切除または外科手術の対象となります。
十二指腸(胃の出口に続く消化管)にできる悪性腫瘍です。消化器がんの中では比較的まれですが、早期発見が難しく、胃カメラで十二指腸まで丁寧に観察することが発見の手がかりになります。
初期はほぼ無症状です。
進行すると以下のような症状が現れます。
はっきりした原因は不明な場合が多いですが、家族性大腸腺腫症・クローン病などの既往が関係することがあります。
早期であれば内視鏡的切除を検討します。進行している場合は手術(膵頭十二指腸切除術など)と化学療法を組み合わせて治療します。
ピロリ菌(Helicobacter pylori)は胃の中に住みつく細菌で、胃の粘膜に慢性的な炎症を引き起こします。放置すると萎縮性胃炎・胃潰瘍・胃がんへと進行するリスクがあります。日本では中高年を中心に感染者が多いとされています。
多くの場合、自覚症状はありません。
感染が長引くと以下のような症状が現れることがあります。
幼少期の経口感染(汚染された水・食べ物、親から子への感染など)が主な感染経路とされています。
抗生物質2種類と胃酸を抑える薬を組み合わせた「除菌治療」を1〜2週間行います。
除菌成功後も定期的な胃カメラ検査による経過観察をおすすめします。
胃の粘膜から発生する悪性腫瘍です。日本人に多いがんの一つで、ピロリ菌感染・慢性胃炎・萎縮性胃炎を背景に発症することが多いとされています。早期に発見できれば、内視鏡治療で根治が期待できます。
早期はほぼ無症状です。
進行すると、以下のような症状が現れます。
胃がんは内視鏡的切除(ESD・EMR)で対応できます。進行度に応じて手術・抗がん剤・放射線治療を組み合わせます。ピロリ菌除菌による予防も重要です。
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